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ライフルストックの作製工程

  • 執筆者の写真: Takashi Shindo
    Takashi Shindo
  • 2015年10月22日
  • 読了時間: 3分

ライフルストックの作製工程の例です。

今回お世話になったJan氏の工場の撮影の許可をもらいご紹介します。

工場の場所はノルウェー・リレハンメルバイアスロン射場地区に隣接している小さなキャビン2つです。その中には加工できる機材が置いてありました。

今回はライフルストックの作製工程をお話します。

初めの工程で木をカットしてある程度の基準を作成するための機材です。木材はクルミとオークの木です。

こちらも同様の機材と思います。あまり詳しく聞くことが出来ませんでした・・・。

おそらく、カンナ削りの機械だと思います。(間違っていたらすみません。)

ライフルストックの作成手順の模型です。中には作品(作成者契約済み)も有りますね。右から3番目の完成されたライフルストックは本人(Jan氏)の物でノルウェーでナショナルチームの選手も作製している大手職人に作製してもらったものだそうです。

これを基準にJan氏も作製しているといいます。(ちなみに大手職人は既に80歳を超えた頑固な方だそうで、一度私達も頼んだ事があるのですが断られた経緯があります。)

ある程度の外形が完成すると、銃身(バレル)と接合する一番重要なべディングをします。このべディングに約1日半の日数が必要です。

このべディングが銃身をストックに接合した時におけるブレ(弾薬の撃発時)を減少させるのに必要な工程となるのです。

ライフルのニーズを現場で姿勢を取り確認させて、自身の納得のいくストックが出来上がるってことになります。

作成に使用する木材は以下の2材の合板です。

オーク材(ナラ)

日本でも特に人気の高い材料の一つです。

材質が硬く、木目が美しく重厚で耐久性のある木質です。古くから家具材に使用されており高級家具材として使用されています。 ウイスキーやワインの樽や家具・床にも使用されており長く愛されています。高級感もあり、色合い・風合いも・木目共に人気が高いおすすめの樹種です。ヨーロッパではオーク=森の王様とよばれています

ウォルナット材(クルミ)

世界三大銘木の1つであるウォルナット材は、高級品で古くから高級家具・工芸品として用いられてきました。クルミの木としても有名である。衝撃にも強くライフルの銃床にも使われている。深み・艶・木目など風合いは高級感を漂わせる空間に作り上げます。

ある程度の外形(基準)を作成しておき、アスリートとの会話によりニーズを原型に変えていく作業が始まります。最短で3日で出来るというものの、作業は焦るべからず遅くなるべからづって感じですね。

当初は握把の握りに時間をかけます。引き金の引く位置はほとんど変わりません。よってその場所を基準に削っていきます。それが決まれば、肩付けの位置を決定します。これは握りの場所を基準に90度の角度になる位置を基本としています。微調整は予備パーツで出来るように少し短めでもいいかもしれませんね。

予備弾を入れる位置も、手元に近い取りやすい場所(それぞれのニーズ)に数個の穴を開けることが可能です。それも、予備弾を入れても簡単に外れないようにゴムを中に入れ込んであります。

本来は肩付けパーツは1000Nokします。これを日本選手はサービスしてもらいました。その肩付けパーツもニーズにあわせ穴を開けてくれたりもします。さすが職人ですね。

出来上がりはこんな感じになります。ニスを塗って木の保護をし色艶良くなりかっこ良くなりましたね。希望によりカーボンシートも貼ってくれるようです。

いずれ日本選手も作成しますので、いずれアップしたいと思います。

 
 
 

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